April 13, 2022
むむむ展示まで3日
今日はいよいよ搬入。
なのに昨夜の夜更かしで体が重い。やっぱり睡眠を削るのは体力的にもう無理なんだなと思いながら、なんとか朝体を起こす。ラジオでは傘を持って出かけた方が良いと言っていたけど、日差しが強いぐらいの良いお天気。大荷物なので晴れてくれて助かる。
「えほん館むむむ」に到着。
看板が取り付けられている。看板がつくと一気にお店の顔になる。中に入るとカウンターができていたり、新しい商品が追加されていたり、「えほん館むむむ」がどんなお店になりたがっているのかが感じられる。2階のギャラリーに作品を広げ、「むむむ」の雰囲気と私の作品と、どう展示したら楽しく混ざり合えるかを探る。
店長のトキラさんに展示に合う絵本を選んで欲しいと言うと、ポーランドの作家 オルガ・トカルチュクの『迷子の魂』を選んでくれた。「忙しく働きすぎると魂が迷子になってしまうけど、静かなところでゆったり過ごしてみて。魂が戻ってくるよ」という不思議な物語。前半のモノクロの絵は時が止まっているよう。方眼用紙に鉛筆で描いているのかな?うっすらと透けるグリッドが硬い印象。でもページをめくっていくと少しづつだけど植物が成長していて、ゆっくりだけど確かに時間が流れている。朝日に色を感じたと思ったら、植物たちの緑色ですっかりグリッドが見えなくなっていた。なんて素敵な絵本なんだろう。
この展示は1ヶ月の会期中に、『LUNATIC PLAN(e)T』の制作が進むことで、絵が足されたり入れ替わったりする。松村さんと私とふたりだけで作っていた『LUNATIC PLAN(e)T』が開かれて、「むむむ」の空気を取り込み、どんなふうに変化していくのかとても楽しみ。